バイトで稼ぐ医師にとって、確定申告ってツラいですよね。
自らが稼いだ額を国に申告し、税金を取ってってもらうなんて…こんなドSな制度誰が考えたんでしょうか。
しかし先に言ってしまうと、医師のバイト代は確定申告必須です。
逆に「確定申告しない」という選択肢は、完全にナンセンスです。
それには理由があります。
医師のバイト代は確定申告必須
医師のバイト代が確定申告必須な理由は
- バレた時のペナルティが大きい
- マイナンバー制度導入によりバレる確率が高まった
という、2つの理由があります。
医師のバイト代、確定申告しなかった時のペナルティ
国税庁のページによれば、医師に限らず「確定申告する必要がある人」が確定申告をしなかった場合、2つのペナルティがあります。
- 無申告加算税
- 延滞税
の2つです。
無申告加算税は、本来納めるべきだった税金の15%、もしくは20%に相当します。
本来納めるべきだった税金額によって、ペナルティの金額は異なっており
- 〜50万円=15%
- 50万円〜=20%
となっています。
また、税務署の調査を受ける前に自主的に確定申告をした場合は、無申告加算税が5%に減額されます。

延滞税は、納税期限である3月15日までに税金を支払わなかったことによるペナルティです。
国税庁のページによれば、遅くなれば遅くなるほど税率は上がっていき、最大で年利14.6%ほどの延滞税を取られてしまいます。

これらの税金は、1度調査に入られたら過去の分まで洗いざらい調べ上げられて、ガツンと請求が来ます。
給与所得が高く税率が高い人の場合、支払う税金も多いはず。
となるとその税金に割合をかけたペナルティの額も、大きくなります。
給与所得が高い人ほど、確定申告をしない事による「ペナルティのデメリット」が大きいわけです。
高所得者ほど、確定申告をキッチリしましょう。
医師のバイト代、マイナンバー制度で丸見え?
最近、バイト先の病院でマイナンバーを求められる事、ありませんか。
僕は結構あります。
これはつまり、給料やバイト代を支払う側が
このマイナンバーの人に、いくら払ったよ
という事を明確にするための施策です。
これにより
- どのマイナンバーの人が
- どの会社から
- いくらもらって
- いくら源泉徴収されたか
という事が、国に丸見えになるわけです。
もはや確定申告なんて不要な気がしますが、それには時間がかかるでしょう。
雇用主が完全にマイナンバー制度に対応できていなくて、漏れがあると推察されます。
しばらくの間、取りこぼし分は確定申告でカバーすると。
将来的にはマイナンバーによりお金の流れが「完全に丸見え」になって、税金は効率的に吸い上げられる形が出来上がるでしょう。
次の時代に備えるという意味でも、「確定申告をしない」という選択肢はナンセンスです。

医師のような高い給与をもらう人こそ、税金に対する知識が役に立ちます。
時間があれば勉強しましょう。
もしこうした税金処理に自信が無ければ、税理士を雇うのは1つの手です。
医師が確定申告で税理士を雇う事のメリット、デメリットについてはこちら。
まとめ
医師のバイト代を「確定申告しない」という選択肢は無い。
なぜならば
- バレた時のペナルティが大きい
- マイナンバー制度導入によりバレる確率が高まった
ため、期待値的に危険な賭けになるから。
マイナンバー制度導入により、お金の流れに対する透明度はさらに上がっていく。
税金に対する知識を身につけよう。