医者を何年かやっていると、たまに

と言っている医者に遭遇します。
彼は精神的に追い詰められていて、基本カリカリしています。
医者として働いていて、今の日本でお金が足りなくなる事など、相当お金を使い込まない限りは絶対にあり得ません。
僕だけもらっている給料が高いとか、そういう事が無い限りは(笑)
彼らの話を聞いたり、相談を受けたり観察していて、わかった事があります。
お金が足りない、お金が無い医師には、いくつかのパターンがあるという事です。
お金が足りない、お金が無い医師が存在する理由
お金が足りない、お金が無い医師をパターン分類するにあたって、軸となるのは時間軸です。
基本的に医師の給料は月給ですから、プラスのキャッシュフローは月単位以上で発生します。
そのためお金のインアウトを考える時の最小単位は月です。
つまり
- 慢性的にお金が足りない
- お金が足りない月がある(月単位)
- お金が足りない年がある(年単位)
の3つに分類されます。
1、慢性的にお金が足りない医師
常にお金に困っている、慢性的にお金に困っている医師はほとんど見ませんが、たまに見かけます。
彼らは概ね何かしらに大量のお金をつぎ込んでいる事が多く
- ブランド品
- ファッション
- 車やバイク
- 趣味の道具
- アートや骨董
- 異性関係
- ギャンブル
あたりのどれかにつぎ込んでいます。
彼らの消費活動は、基本的に「欲しいものがあれば借金をしてでも買う」です。
理解しがたいのですが、趣味の道具や耐久消費財すら、高級なものを借金で購入する人がいるのです。
このように、基本的に散財傾向が強く蓄財しない事が、慢性的にお金が足りない医師を作り上げています。
2、お金が足りない月がある医師(月単位)
月単位でお金が足りない、お金のない月がある医師というのはそれほど珍しくありません。

なんて会話、たまに聞こえてきますよね。
多くの場合、月単位でのキャッシュフローの繰り延べがあって、それを見落としている事が原因です。
結果、一時的に口座内のお金が枯渇しかけている、というストーリーです。
月単位でのキャッシュフローの繰り延べが発生するのは、身近なものでいえばクレジットカードです。
クレジット決済は基本決済が来月になります。本来だったら消費活動を行った時に失われるべき手元のお金が、1ヶ月の時を経て失われる、キャッシュフローの繰り延べが発生します。
これを見落としてしまう、忘れてしまう。つまり
- 毎月のキャッシュフローを把握していない
のが、原因です。
僕はほとんどの決済を全てクレジットカードで行なっていますが、毎月必ずどういうキャッシュフローが発生しているのか、把握しています。
クレジットカードをたまに使うと忘れてしまうので、クレジットカード決済を日常にしてしまえば、自然と月単位のキャッシュ繰り延べを意識するようになると思います。
また滅多にありませんが、月によっては赤字になる月もあります。
自分の作りうる赤字額と、それに耐えうる資金を口座にプールしておく。ここを徹底すれば、何も問題は発生しないはず。
3、お金の足りない年がある医師(年単位)
これもたまにあると思います。

とか、医師あるあるです。
医師は転勤に伴って収入も増減するので、1年遅れてやってくる住民税に悩まされる事はあります。
こちらも「クレジットカード払いを忘れていて月単位でお金が足りなくなる医師」と同じく、年単位でのキャッシュフローの繰り延べを見落とす事が原因です。
年単位でのキャッシュフローの繰り延べが発生しうる要素としては
- 昨年度の住民税
- 確定申告後の追加納税
- 新年度になってからの予定納税
あたりでしょうか。
特に多くのバイト代を稼ぎ、バイト先があまり源泉徴収をかけないバイト先だったりすると、確定申告後の追加納税が多額になるので注意が必要です。
逆に源泉徴収を多く取るバイト先ばかりで働いていると、還付金がもらえます。
また人によっては予定納税があるでしょう。新年度になって少しした後、5・6月にいきなりやってくる予定納税、忘れがちですよね。
これらの税にまつわるキャッシュフローをおおまかに把握するには、多少日本の税制に対する知識が必要です。
税にまつわる知識をつけておくと、年単位で発生するキャッシュフローについて理解でき、正確な予想が立てられます。そうすると年単位でキャッシュフローが不足する事も対策を立てる事ができるでしょう。
お金のない医師から脱却するためには
簡単です。上記の3パターンのどれかにならないようにすれば良いだけです。
1、基本的に何の考えもなしに散財しない事。
自分の家計のキャッシュフローを把握し、余裕資金を計算しその範囲を超えて散財する事は絶対にやめましょう。
2、毎月のキャッシュフローを確認する事。
クレジットカード決済を日常使用にし、月単位のキャッシュ繰り延べ計算に慣れましょう。
3、税金に対する一般知識を身につける事。
余裕があれば税金対策についての知識も身につけると良いでしょう。
年単位のキャッシュ繰り延べ計算をおおまかに把握しましょう。
この3つを守れば、まずお金が足りない、お金の無い医師にはなり得ません。
お金が無い医師はバイトをしよう
上記の3つの内容を把握したら、次はバイトを増やしましょう。
とりあえず出血を抑えたら、今度は輸血です。
お金が出て行くのを止めたら、今度は入ってくるお金を増やさないと、いつまで経ってもお金は増えません。
仮に投資で増やすとしても、ある程度の元手が必要です。
労働以外の方法でお金を稼ぐには、お金がいるのです。
幸いにも医師という職業は、基本的にスキルさえあれば自由に稼げる職業。
休みという時間と、自分のスキルを売って、高額な報酬を得る事ができます。
せっかく医師になったのですから、この手段を使わない手はありません。
今現在お金がないのは、いくら嘆いても仕方ありません。
お金が出ていくのを止めたら、バイトをしましょう。