一般的なサラリーマンよりは少し給料が高い医師ですが、節約をしないと家計が苦しい場合があります。
医師は転勤があるので、病院によっては給料が下がるんですよね。
現在の生活費では、給料が下がると(赤字とはいかないまでも)トントンくらいになってしまう、そういう家計もあるでしょう。
そうなった際にまず思い浮かぶのが「節約」だと思います。
医師が節約を考える上で、最重要項目になるのは各種保険の見直しです。
節約をする上でなぜ保険を整理するのがオススメなのか?
世の中には様々な保険があります。
- 生命保険
- 健康保険
- 火災保険
- 自動車保険
と、列挙するとキリがないですね。
保険について語る前に、まず基本的なスタンスとして「保険はビジネス」という事を理解しておきましょう。
保険を提供している保険会社も、会社の社員の給料、株主への配当金、銀行への金利支払いなど、様々なところにお金を回さなければなりません。
そのためには利益が必要です。
つまり保険という商品は、数学的な期待値としては基本的に1を下回る(損をする)商品だという事を理解しておきましょう。
そんな事言われなくてもわかってる、という方が多いと思います。
それでも日本は「保険大国」と言われるくらい、保険にお金をかける国民性なのです。
つまり期待値的には不利な賭けに、国民総出で乗っているという事です。
日本人が期待値を理解できていないとは思いませんが、おそらく心配性な性格なのでしょう。
職場の上司が「俺はマネーリテラシー高い」系で、不動産の減価償却の話とか得意げに新人に話しててツラい。
普通に生命保険付帯型医療保険に月6万も入ってるし、マネーリテラシー…
物申したいけど、聞こえないフリをしています。
— ラス (@3n4rs) 2019年5月4日
とにかく
保険は基本的に入らない方が得
です。
そのため節約をする上で、不要な保険を整理する事は非常に有効です。
火災保険、自動車保険を整理して節約するのがオススメ
各種保険のうち、まず見直しが簡単で悩みが少ないのが火災保険、自動車保険です。
なぜならば、家を借りた時か、家や車を買った時に業者に勧められるまま契約する人が多いからです。
車を買った時、ディーラーに勧められた保険に入っていませんか?
家を借りたり買った時、指定された火災保険に入っていませんか?
本来なら数社に見積もり出してもらい、比較するのがベストです。
しかし賃貸契約や購入手続きをしていると、そっちの手続きもあって面倒なのでついつい勧められるがままに契約してしまうんですよね。
僕もそうでした。
火災保険、自動車保険の選び方は難しくなくて、まず今の補償内容を保険会社に確認するところから始めましょう。
そして
- 削れる補償内容はあるか
- 削ったらいくら安くなるか
を吟味し、同じ補償内容で最も安い保険を選ぶだけです。
具体的には無料の自動車保険一括見積もりサービスを使って、一括の自動車保険の見積もりを出して比較検討しましょう。
概ね10分程度あれば、見積もり依頼は終わります。
たったの10分で固定費削減につながるかもしれないんで、サクッとやってしまいましょう。
昨今は自動車の安全装置システムがついていると保険料が安くなったり、時代の進歩とともに被保険者が細分化され、より安い保険料で高い補償を受ける事ができるようになっています。
古い時代の保険に入り続けるのは基本的に損失を被る可能性が高いので、注意が必要です。
火災保険についても同様で、火災保険一括見積もり依頼サイトがあります。一括見積もりを出してみましょう。
医師賠償責任保険を整理して節約するのもオススメ
医師特有の保険として、医師賠償責任保険があります。
これも本当に必要な補償内容に絞り…たいところですが、医療訴訟は先が読めない場合が多いので、基本的には最も手厚い補償を受けておいた方が無難です。
医師賠償責任保険において唯一効果的な節約方法は、団体割引です。
大きく分けて団体割引は
- 医師会系
- 学会系
- 同窓会系
の3つがあります。
医師会系は開業医が中心、学会系は学会ごと、同窓会系は卒業大学ごと設定しています。
この3つは団体で入会する事で割引を受けていて、概ね20%程度の割引を受けています。
おトクですね!
勤務医が入るとすれば、学会か同窓会という事になりますが、同窓会は卒業と同時にまとめて加入する事が多いので、後から加入するとなると残るは学会系になります。
ただ学会経由で加入すると、その学会を脱退したいと思った時に足かせになってしまう…というデメリットがあります。
そこでオススメしたいのが民間医局です。
民間医局では、常に20%の団体割引を受ける事ができます。
おそらくWeb経由で集まった加入希望者を、まとめて申請しているのだと思います。
補償費用に弁護士費用も含まれるので、加入しておけばとりあえず訴訟に対するリスクヘッジは完了です。
まだ医師賠償責任保険に加入していなくて、これから加入するという勤務医の先生は民間医局がオススメです。
医師の生命保険、オススメは
医師にとって生命保険は、生命保険料控除という税控除と絡む話なので避けて通れません。
これについては膨大な情報になってしまったので、別記事にまとめました。
保険を見直し節約する事は、金持ちドクターへの第一歩
節約をする上で最も効果的なのが、固定費の削減だと言われています。
固定費とは、決済の度に意思決定をしない支払いの事です。
具体的には
- 家賃
- 駐車場代
- 新聞代
- 習い事
- 携帯代
- 保険料
などです。
毎月「今月はいくらの家賃にしようかなあ」とか、思わないですよね。
このように固定費とは、1度その値段で支払うと決めたらその値段で支払い続ける費用の事です。
逆に言えば1度固定費を削減させてしまえば、あとは毎月意思決定をする必要なく、節約できるわけですね。
例えば月1万円のジムに通っていたとして、月5000円のジムに変えたとしましょう。
月5000円の固定費削減に成功です!
固定費の削減に成功しているので、以後は特に何も考えずに過ごせば毎月5000円の節約になります。
これを食費の節約で5000円節約しようと思うと、100円安い野菜を50回買わないと達成できません。
しかもこれを毎月、毎月毎月やらなければなりません。これって結構大変だと思いませんか。
固定費の削減が節約に有効なのは、決済の度に意思決定を挟まないため「意識して節約する」感じがしないからです。
寝てても節約できます。
固定費のうち、最も大きいのは家賃です。
もしべらぼうに高い家賃を支払っているなら、今すぐ必要最低限な家賃で済む物件に引っ越して下さい。
しかし中には家を買っている人や、容易に引越しするのが難しい人もいるでしょう。
そういう場合、次に目をつけるべきは各種保険です。
携帯代、電気代、水道代、光熱費などの固定費はほとんどライフラインに近いので、なかなか削減は難しいです。
となると他には習い事などですが、こちらは特殊な高級な習い事を複数やっている人でも無い限り、削減の対象になりません。
特に医師の場合、多くの人が不要に高い保険に入っていると僕は感じています。
保険を見直し、固定費を削減し毎月のキャッシュフローを改善する事は、金持ちドクターへの第一歩です。