医師の「自由」と見えない年齢制限

投稿日:

いきなりですが、自由という言葉は好きですか?

僕は大好きです。

当ブログ「お金の外来」も、ある意味では経済的自由への履歴だと言っても良いかもしれません。

さて先日、以下のようなツイートをしました。

一言で言えば

自由を得るには失敗する可能性、不自由になる可能性を飲み込む必要があるよね

という話です。

当たり前ですね。

周りの人がリスクを取らないから、その道はまだ開拓されていなくて、旨味が多く、結果的に自由が待っているわけですから。

この現象を「自由のジレンマ」と、簡易的に名付けようと思います。
スポンサーリンク

 

医師は「自由のジレンマ」を克服しやすい

自由を得るには、不自由になるリスクを受け入れなければならない。

なんて酷なジレンマなのでしょうか。

しかしながら、僕が思うに医師は「自由のジレンマ」を克服しやすい職業です。

医師免許があるからです。

仮に何か大きな挑戦をして失敗しても「ただの医師免許を持った人」にはなる事ができます

絶対的な自由ではないかもしれませんが、それほど不自由極まりない職業でもありません。

むしろ、一般的なサラリーマンに比べれば自由である可能性が高いでしょう。

そう言う意味では、医師は「不自由になるリスク」を負わないので、ジレンマを克服しやすいと言えます。

 

多くの医師は自由を望んでいない

自由という言葉は、甘美なイメージがあります。

しかし裏を返せば、自由とは自己責任であり、自己責任とは選択の連続です

何かを選択する、というのは実はエネルギーが必要な事です。

疲れます。

なぜならば、どちらか一方を選択する時、どちらか一方の可能性を捨てなければならないからです。

その「選択」というアクションを、全て自己責任で連続的に行わなければならない「自由」は、なかなかにエネルギー消費の大きい存在でもあります。

その結果なのか、無意識的に自由を放棄している医師は結構多いです。

選択から逃げているわけです。

面倒臭いですし、エネルギーが必要ですから。

何も考えずに生きていける、不自由を受け入れる方が、トータルで実は都合が良い

という医師は結構いると思います。

多くの医師は、実は自由なんて望んでいないのかもしれません。

 

医師の「自由」には年齢制限がある

そうなると、医師の「自由」には年齢制限がある事が、おわかりいただけるでしょうか。

自由と選択はセットであり、選択にはエネルギー消費が伴う。

選択に割く事ができるエネルギーは、個体差を除いてしまえば

  1. 年齢
  2. 人生のステージ

に依存するはずです。

年齢が上がれば、当然総エネルギー量が減るので、選択に割けるエネルギー量も減ります

人生のステージが上がれば、仕事以外にエネルギーを割り振らなければならない事が、どうしても増えます

具体的には

  • 結婚
  • 出産
  • 育児
  • 介護

などです。

若くてエネルギー量が多く、仕事に多くのエネルギーを割けるうちに「自由」へのアクションを開始してリソースを割いておかなければ、苦しくなる一方かもしれません。

それを、医師の「自由」には年齢制限がある、と表現しました。

とはいえ、例えば「個体値がすごい高い人」は、年齢や人生のステージが上がっても、自由のジレンマや自由に伴う選択の壁を、軽々超える医師もいるでしょう。

一方で

若くて元気で独身な頃だったら、壁を越えられたのに…

自由のジレンマ、自由に伴う選択の壁に阻まれてしまう医師もいるはず

そういう意味では基本的に、医師の「自由」には年齢制限がある、と思って行動した方が良いでしょう。

医師の「自由」には年齢制限がある。

いつの時も人生で一番若いのは「今」です。

スポンサーリンク

よく読まれる記事

1

僕は記事執筆時現在、20代の若手の勤務医です。 総資産は約4000万円、純資産が約2000万円で、負債が約2000万円です。 実質的には負債をいつにでもゼロにできるので、非常に健全なバランスシートです。 単なるフツーの勤務医で、とりあえず20代のうちにここまで到達する事ができました。 今回は、僕が思 ...

2

僕はクレジットカードというものが大好きで、大学時代からヘビーユーザーです。 なぜならば非常に効率的でお得な決済方法だからです。 決済すれば概ね1〜2%のポイントが勝手につきます。 飲み会などでまとめてクレジット払いにすれば「現金」を集める事ができるので、ATMや銀行に行く手間が省けます。 またクレジ ...

3

医者をやってると、頭が痛いのが「税金」です。 当直、残業、休日回診、身を粉にして働いても結局手元に残るのは60〜70%という先生は多いのではないでしょうか。 はっきり言って、やる気が削がれてしまいますよね。 なるべく支払う税金を減らしたい、と思うのは普通のこと。 では具体的に、普通の医者が普通にでき ...

4

最近、強く思う事があります。 医師のバイト・転職支援会社が多過ぎて、何が何だかわからない、と。 僕も色々なサイトに登録、使いました。 今もチマチマとバイトをし小銭を稼いでいるので、文句は言えません。 しかしながら そういえばこの日空いているから、バイトしようかな と思って探すには、あまりにも多過ぎて ...

5

医師という職業は中々珍しい事に、ほぼ全員確定申告をする必要があります。 なぜならほとんどの勤務医はバイトをし、常勤先以外の病院からバイト代をもらうからです。 確定申告をしなければならない医師は 年間20万以上のバイト代を別の病院からもらっている 年収が2000万を超える のうち、どれか1つ以上満たす ...

-医師のキャリア

Copyright© お金の外来 , 2023 All Rights Reserved.