医師のような高収入の人が、結婚で後悔しないために

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いきなりですが、医者の離婚って多いんですよ

僕の肌感覚的には、結婚した事がある医師の40〜50%が離婚を1度は経験していると思います。

概ね半分。

世の中的な離婚率は「平均3分の1」らしいので、そう考えると医者の離婚率は高そう。

今回はそんな、医者の離婚に絡んだお金の話です。

 

医師のような高収入の人が、結婚して後悔する事

高収入の人が結婚して何かトラブルがあった時、最も問題になるのがお金の問題

もちろんお金以外にも

  • モラハラ
  • 浮気性
  • 仕事が忙しく家にいない
  • 子育てに非協力的
  • 家事に非協力的

など、色々あるでしょう。

高収入の人に限って、問題になるのはその高収入ゆえのお金の問題。

僕の知り合いの医師で、結婚と離婚を繰り返していた医師がいるのですが、経済的にめちゃくちゃ困窮しています

実質的な手取りは毎月30万くらいのようです…。

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医師のような高収入の人は、結婚の経済的リスクが高い

この場で言いたいのは

  • 高収入の人は、結婚における経済的なリスクが非常に高い

という事です。

結婚における経済的なリスクは、大きく分けて2つあります。

  1. 結婚後に稼いだお金(夫婦合算)は2人で分ける
  2. 今から稼ぐお金(夫婦差額)は子供の人数に応じて割り振る

の2つです。

 

1、結婚後に稼いだお金(夫婦合算)は2人で分ける

仮に年収1500万、相手が300万だとします。

相手が稼ぐ300万は、基本的に相手が日常的に使ってしまいました。

1500万から家計はやりくりしていました。

色々差し引いて、貯金は年間500万。

10年経過して5000万貯金があります。

仮に離婚に至った場合「結婚における経済的リスク1」である

  • 今まで稼いだお金(夫婦合算)は2人のもの

というルールの元、貯まった5000万円のうち2500万円は相手のものです

年収1500万で10年働いて、自分の資産はたったの2500万円。

厳しいですね。

相手が浪費家で、家の貯金が「自分が節約して作ったお金」だとしても半分になります

 

2、これから稼ぐお金(夫婦差額)は子供の人数に応じて割り振る

また「結婚における経済的リスク2」である

  • これから稼ぐお金(夫婦差額)は子供の人数に応じて割り振る

というルールも、結構なものです。

このルールに基づけば

  • 将来的な年収差があればあるほど、高収入側が支払うお金は増える

事になります。

そうして算出された金額が

  1. 養育費
  2. 婚姻費用

という形で関係が終わった後も支払われます。

先ほど述べた僕の知り合いの医師は、この費用で経済的に困窮していました

具体的な養育費の話については、下記記事を参照して下さい。

勤務医のような高収入の人が離婚した時、毎月の養育費はどれくらい?

 

医師のような高収入の女性こそ、結婚は慎重に

最近は時代の流れもあって、稼ぐ女性も増えています。

高収入の女性にとっても、結婚における経済的なリスクは無視できません。

上記のルールは、男女関係無いからです。

先日以下のようなツイートをしました。

話はこうです。

50代の女性芸能人が、20代の男性と結婚。

その後「自分の子供が欲しくなった」という理由で離婚。

相手はバーテンダーらしく、当然の事ながら女性芸能人の方がお金を稼いでいる。

この場合、普通に女性側が男性側にお金を支払う必要があります。

結婚生活は6年だったそうで、仮に年500万で3000万貯まったとしたら、半分の約1500万は男性側がもらうわけです。

おそらくこれから、こういったケースは増えるでしょう。

高収入の女性は

自分は「結婚にともなう経済的リスクを負う側」だ

という事を、認識する必要があります。

男女は関係ありません

 

医師のような高収入の人は「無理に結婚しない」のも戦略の1つ

高収入の人に特有の、結婚における経済的なリスクを軽減させるには

自分と同じかそれ以上の年収の相手と結婚する

事になります。

しかしながら、高収入の人をさらに上回るとなると…当たり前ですが中々いません

ましてやその中から結婚したいと思える相手で、かつ相手もそう思ってくれて、となると確率的には非常に低いでしょう。

そういった時には、無理に結婚しない

これも1つの戦略です

徐々に事実婚や婚外子が認められる世の中になれば、子孫を残す手段としての結婚は無くなるのかもしれませんね。

離婚とお金に関する知識をより深めたい場合は、損する結婚 儲かる離婚(新潮新書)blankを読みましょう。

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