医師の留学って、実際いくらかかるかご存知ですか?

と思っている方は、残念ですが不正解です。
今回は「留学した医師」と「留学しなかった医師」の経済的な差、およびその費用を工面する方法について。
医師の留学費用
医師の留学費用は、以下の2つを合算する事で計算されます。
- 留学にかかる費用
- 留学しなければ得られていたはずの給与所得
これらを合算する事で、実質的な留学費用を算定できます。
1、留学そのもにかかる費用
留学に必要な資金は最低でも30万円/月だと言われています。
アメリカの場合は30万だと結構カツカツで、40万/月は必要でしょう。
これは国によって差が大きいので判定が難しいですが、少し余裕を持って35万/月だとします。
年間420万円です。
2、留学しなければ得られていたはずの給与所得
留学によって失われる資金は、上記金額に加えて「日本で働いていれば得られた金額」を足さなければなりません。
その金額は
- 得られる予定だった貯金
- 子供の教育費
- 家のローンや家賃
- 家族の生活費
- 各種保険
の合算です。
これらの金額は、年収1500万の手取り85万/月想定だとすると、年間1000万程度です。
自分1人分の日本での食費や生活費などは浮くので、それが毎月10万円だとすれば120万は差し引けます。
厳密には「留学中の自分の生活費」は、年間420万円の留学費用に入っています。
よって「留学しなければ得られていたはずの給与所得」は
1000万ー120万
=880万円
です。
年間880万円、本来ならば入って来るお金が失われてしまいます。
医師の留学費用(年間)はこれらを合算し
880万+420万
=1300万円
となります。
留学しなかった人と、そうでなかった人では1年で1300万円の経済的な差が生まれる計算です。
2年留学した場合、一生を通じて2600万円の経済的な差が、留学しなかった人に比べて生まれるわけですから、結構大きいですよね。
ただしこの計算は
- 留学先で給料が出ず
- 留学中はお金が一切稼げない
という条件を前提にしています。
この条件を外れる場合は、その限りではありません。
医師の留学費用を工面する方法
医師の留学費用を工面する方法は、大きく分けて3つあります。
- 留学前にお金を稼ぐ
- 留学中にお金を稼ぐ
- お金を借りる
の3つです。
1、留学前に医師はバイトをしよう
最も手っ取り早いのは、留学前にバイトをたくさんして稼いでしまう事です。
医師ならば誰にでもできて、簡単にお金を稼げます。
仮に月2回、1回15万で1年続ければ、年間360万円です。
手元に残ったのが240万くらいだとしても、2年続ければ留学費用1年分はカバーできるでしょう。
留学を考えている医師は、計画的に前もってバイトで稼ぎましょう。
2、医師が留学中にバイト以外の方法でお金を稼ぐ
もし留学が1年だけではなく、より長くなる場合には、留学中にお金を稼ぎたいところ。
医師が留学中に、バイト以外の方法でお金を稼ぐには
- 株式
- 不動産
- ネット完結型の副業
の3つの方法があります。
配当金については元本が必要で、仮に4%の配当金を平均して得るとしても、2000万くらいは元本が欲しいところ。
2000万の元本があれば、年4%で80万、毎月6万5000円くらいは手に入ります。
配当金だけでなく、株の売買によって利益(キャピタルゲイン)を得るためには、それなりの勉強が必要です。
僕も不動産投資のタネ銭を、給与所得の余剰金を株式で運用し捻出しました。
不動産については急に始めようと思っても始められるものではなく、キチンと勉強する必要があります。
株式よりはハードルが高いと言えるでしょう。
ネット型完結の副業については、個人的にはブログの広告費が面白いと思います。
「留学している医師」という特殊な状況下で手に入る情報を、欲しがっている人はたくさんいます。
医師だけでなく
その国のラボラトリーで働いてみたい
という人にとっても有益な情報でしょう。
そういう人達に向けた
- ブログ
- サイト
を作って、Twitterなどと連携してSNSでの交流も深める、というのはどうでしょうか。
孤独からも解放され、一石二鳥な気もします。
ブログやサイトの作り方については、下記記事を参照して下さい。
3、ローンや奨学金は最終手段
ローンや奨学金は、なるべく使わないでおきたい「最終手段」です。
結局他のところにあるお金を持ってきているだけで、留学費用を生み出せているわけではありません。
後で返済しなければなりませんからね。
とはいえ

とか

という事ならば、費用対効果を考えてチャンスを掴みましょう。
SBIのローンなら、無借金の医師であれば1000万を年利1%くらいで借りる事ができます(執筆時現在)。
家のローンがある場合、もう少し金利は高いかもしれませんが、それほど悪くない条件で借りる事ができます。
これくらいであれば、年間10万円の利息なんで、まあそれくらいはバイトして返してしまえば問題ありません。
まとめ
留学によって失われる資金は
- 1300万円/年
これらを賄うために医師は
- バイトをする
もしくは
- 株式
- 不動産
- ネット完結型の副業
で稼ぐ。
最終手段として
- ローンや奨学金
を考える。