確定申告のシーズンになると、医師でも「税理士を雇って確定申告をしている人」が稀に見受けられます。
多くの場合
- 非常に高所得で税効果を得たい
- 実家が自営業で税理士を元から雇っている
の、2つのどちらかです。
僕も税金の事とか確定申告の事とか、全くわからなかった頃に税理士を雇うかどうか、非常に迷いました。
個人事業主にもなりましたので、余計に悩ましかったです。
医師の確定申告は税理士を雇うべきなのか
医師が確定申告をする際、税理士を雇うべきかどうか。
これを考える上で、まずは医師が税理士を雇う事のメリットについて考えましょう。
医師が税理士を雇って確定申告、書類作成をするメリット
いくつかありますが、大きく分けて
- 書類作成がラク
- 作成書類のミスが無く、税効果の取りこぼしが無い
- 追加で税効果の提案を受ける事ができる
- 事業主の場合、税務署からの信用度が増す
の4つがあると思います。
1、書類作成がラク
1つめ、書類作成がラクな事。これは一見すると、忙しい医師にとって大きなメリットなように思えます。
しかしながら、書類作成にかかる費用の相場は4〜5万で、たった数時間の時間を惜しんでその額を支払うのはいかがでしょうか。
自分の労働単価から考えると、人によってはペイしない人も多いのではないでしょうか。
2、作成書類のミスが無く、税効果の取りこぼしが無い
2つめ、作成書類の精度が高い事。これは税効果の取りこぼしなどを防止できるので、税効果が大きい高所得者にとっては大きなメリットです。
例えばちょっとした控除が抜けていたとして、それによって20万くらい税金が増えてしまっていたとすれば、5万の税理士代は安いです。
3、追加で税効果の提案を受ける事ができる
3つめ、追加の税効果の提案を受ける事。これも収入が高い、つまり節税額が大きい医師にとっては有利です。
4、事業主の場合、税務署からの信用度が増す
4つめ、税務署からの信頼性が増す事。これは事業主である医師の場合、大きなメリットです。
事業主や会社の申告書には、その申告書を作成した税理士の印を押す所があります。やはりこの税理士印を押してあるか無いかが、税務署の方では1つ信頼度の判断になると、何かの本に書いてありました。
税務署に突っ込まれてもホコリの出ない決算書を作るのが当たり前ですが、それでも税務署からのツッコミが無い事に越した事は無いですからね。
以上まとめると
- 相当な稼ぎのある医師
- 事業主もしくは会社を経営している医師
の場合は、税理士を雇うメリットがコストを上回る可能性が高いと言えるでしょう。
ちなみに税理士を探す場合は税理士ドットコムのようなポータルサイトが便利です。
税理士と一口に言っても、医師に専門科があるように専門性があります。
不動産投資に強い税理士、顧客に医師が多い税理士など、様々な専門があるので、自分に合う税理士を自分の住んでいる地域で探す所から始めましょう。
それでも素人には面倒な医師の確定申告、少しでもラクにする方法
では普通の勤務医の場合、税理士を雇わずに何かできる事は無いのでしょうか。
実はあります。無料のクラウド会計ソフトを使います。
確定申告の書類の何が面倒かって、支払うべき税金の計算ではないでしょうか。
いくらの収入があって、いくら源泉徴収されて、妻子が何人いて…という事はそれほど難しい事ではありません。基本的には、病院から送られてくる源泉徴収票の項目を足し算していくだけです。
面倒なのは
- そこから控除を差し引いて課税所得額を算出して
- 税率を計算し支払うべき税金を算出
- 源泉徴収額との差し引きを計算して
- 追加納税が必要なのか還付金があるのか
を計算する所ですよね。
ふるさと納税や予定納税があれば、それも計算しなければいけません。
計算が結構煩雑で、素人にはかなりわかりにくいです。
ここでfreeeのようなクラウド会計ソフトを使えば、源泉徴収票と年末調整の紙に書いてある数字を入力するだけで、自動で控除や税率などを計算して書類として出力してくれるのでラクです。
書類作成にかかる時間はだいたい5〜10分です。
税率の表とか、課税所得額の計算とか、一切不要です。
pdfで出力されるんで、e-taxで提出しても良いですし、印刷して提出しても良いです。
無料で使えるんで、サクッと確定申告書類だけ作りたい普通の勤務医にはオススメです。